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ジャンル別!面白いおすすめの小説・エッセイ本まとめ

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誰かにおすすめしたくなる小説やエッセイ本などを、ジャンル別にまとめました。小説は、物語の中に入り込み、時間を忘れてしまうようなものが好み。

そんな文庫本を1冊カバンに入れておくと、待つことに対してイライラしなくなります。

むしろ「今いいところ!もっと待たせてくれ!」って気持ちになるからおすすめです。

※これまでにどこかしらに書いた感想をまとめているので、文体はバラバラです。好きな作者を見つけると一気に読んでしまうので、偏ってます。



ほっこり読後感になれるおすすめ小説・エッセイ本

ほっこり幸せな読後感になれるおすすめ小説を、個人的な感想とともにまとめています。

和菓子のアン/坂木司

ふっくらして愛嬌のある主人公が和菓子店でアルバイト。個性的すぎる職場のメンバーに囲まれながら、少しずつ成長していく物語。

ちょっとした日常の謎から真相がわかるミステリー要素もあるけれど、ほのぼの読める安心感。何より、和菓子の魅力を知ることができる。

和菓子一つ一つに歴史があり、物語がある。それを知ることで、また和菓子の味わい方が変わる。和菓子屋さんにさっそく足を運びたくなりました。

阪急電車/有川浩

片道わずか15分のローカル線で、乗り合わせた乗客の人生が少しずつ交差していく物語。

自分のちょっとした行動や話している言葉が、いつの間にか誰かに影響を与えているかもしれない。公共交通機関で自分一人ぼんやりと過ごしているつもりでも、見ている人はいる。

周りにも目を向けて、恥ずかしくない行動をとる。そんな少しのことでも、何かが変わってくるんじゃないかなと思える、ほっこりとしたストーリーです。

ラブコメ今昔/有川浩

実際に聞いたエピソードから作られている物語。

自衛隊員の恋愛や夫婦の甘い短編ストーリーが主だが、さりげないセリフから胸を打つ、いつどのような事態に陥るかわからないことへの「覚悟」。命を懸けて国を守ってくれている方達への感謝の気持ちが、自然と沸き上がってくる。

自衛隊の方達の想いが報われる国であって欲しい。甘いだけじゃない物語に、他の作品も読みたくなりました。

食堂かたつむり/小川 糸

食べるということは、"命"をいただくということ。植物の、そして動物の命をいただくことに感謝して、祈りをこめ、命をいただくからには美味しく食べて欲しいと、相手のことを考えながら調理をしていく。

祈りの込められた料理の数々は、とても優しく心を溶かしていく。ヒアリングからはじまって、自分のため、そして大切な誰かのために料理を生み出してくれる、生命力あふれる食堂かたつむりに足を運びたくなった。

時々、ちょっとした表現の仕方に違和感を感じることはありながらも、最後のくだりにはホロリとさせられました。

元気になれるおすすめ小説・エッセイ本

ユーモアがあって面白かったり、スカッとしたり、前向きになったり、気分転換になるおすすめ小説を個人的感想とともにまとめています。

民王/池井戸潤

『半沢直樹』シリーズで有名な池井戸潤の小説。ストーリーは総理大臣と、大学生のバカ息子の中身が入れ替わるというもの。「政治」にまつわる話だけど、コミカルな雰囲気なので、サクサクと読み進められます。

途中まで、いつものような考えさせられる内容じゃないなと感じていたものの、そこは池井戸潤。後半には、現代社会の問題点にも絡んでいき、常々思ってたことを言ってくれ、スカッとした気分にさせてくれます。ドラマ化されましたが、ドラマも最高に面白かったです。

民王/池井戸潤

夕方から読み始めたら止まらなく、本の太さから朝3時までかかって読破。

主人公は零細工場の息子と大手海運会社東海郵船の御曹司、2人のあきら。

小学校から丁寧に互いの人生が描かれ、次第に交差していく面白さ。

ビジュアル的にも民放でもドラマ化しそう!池井戸作品は、逆境にも最後まで諦めないストーリーが元気をもらえます。

6時間後に君は死ぬ/高野和明

タイトルから予想していたような重い物語ではなく、せつなくなったり、ハラハラしたり、優しい気持ちになれたり・・・そんな短編集が詰まっています。

『運命』というものに抗えないのだろうかという恐怖感もあり、ドキドキしながらページをめくり、あっという間に読み終えてしまいました。1話読み進めるごとに、また最初の方を読み返してしまいたくなる、そんな伏線の張られた面白さも私好みでした。

幽霊人命救助隊/高野和明

自分で命を絶った、老ヤクザ・気弱な中年男・アンニュイな若い女性・浪人生の男性。天国行きの条件は、自殺志願者100人の命を救うこと。

とはいえ、幽体なので人の心の内を探り、ほんのちょっと意識に呼びかけることしかできず、強い意思には負けてしまう。重いテーマながら、4人のコミカルなやりとりが面白い。

「未来が定まっていない以上、すべての絶望は勘違いである」凝り固まった考えがふと崩れるとき、いまは亡き人が自分の人生を一生懸命に応援してくれているのかもしれないな・・・とあたたかい気持ちに。

図南の翼―十二国記/小野不由美

十二国記シリーズですが、これだけでも楽しめるはず!(たぶん)

恭国は、先王が斃れてから27年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。なのに大人は何もしない。わかったふうな口を聞いて、道を切り開こうともしない。

珠晶は、12歳。そんな大人に王を選ぶ麒麟に天意を諮るための蓬山を薦めるけれど、笑われるだけ。こうなったら、あたしが行ってやる!!

気持ちのまま素直に行動して、反省して、大人相手にズバズバ物を言うところが気持ちがいいです。最後まで読んだら、気分爽快になります。

風の万里 黎明の空-十二国記/小野不由美

十二国記シリーズは、どこから読んでも面白い作品だと思います。(たぶん)

王座に就きながらも、元現代日本の女子高生の陽子には、わからないことだらけ。”わからない”しか言えず、王として頼りなく王たる仕事も満足にできない。

芳国に、王と王后である父母を目前で殺され、公主の位を剥奪されて哭く祥瓊。”なんであたしがこんな目に!父や母が何してたなんか知らないのに!!”

そして、才国に、蓬莱(昔の日本)で親に捨てられ、虚海に落ちたところを拾われて後、仙のもとで苦業を強いられ、蔑まれて涙する鈴がいた。”なんであたしはこんなに嫌われるの。”

負うにはあまりある苦難の末に、それぞれに旅立つ少女たち。人と出会い、”知る”ことによって、それぞれが成長していく。そして、強くたくましくなっていく。

3人がそれぞれに旅をし、出会いへと向かっていきます。成長した3人が集結するラスト、とても気持ちがよいです!

第2図書係補佐/又吉 直樹

文体の本を読みながら、何度も笑ってしまったのは久しぶり。又吉さんのお笑いセンスを活かしたエピソードから、本の紹介に着地。

ほとんど本の内容は紹介されてなかったりもするのだけど、ほんの数行のあらすじから「読みたい」と思わせてくれるような流れはスゴい。

本好きにとっては共感できるところも多く、さらに積読本が増えること間違いなし。

涙が溢れる「泣ける」おすすめ小説・エッセイ本

私が涙が溢れた「泣ける」おすすめ小説を、感想とともにまとめています、

旅猫リポート/有川浩

事情によりナナを飼えなくなった悟が、昔の友人たちを訪ねながら、もらい手を探してまわる旅。

「吾輩は猫である」からはじまる、猫のナナ(♂)視点で進む話が面白くて夢中になり、悟が友人と再会するたびに過去の話にじんわりと心があたたかくなり、そしてナナと悟との愛情の深さをまたひとつ感じる。

ナナと悟の旅が終わりに近づいてくるのを感じて、自宅でじっくりと読んで大正解。涙腺、大崩壊。切なくて、でも暖かくて、読み終わった後にうちの子をぎゅっと抱きしめたくなりました。猫好きの方にはぜひオススメしたい一冊。

ゴーストハント7 扉を開けて/小野不由美

毎回、読む前にカーテンの隙間や扉を閉めて準備万端で本に向かわないと、怖くなって集中できなくなっていたゴーストハントシリーズ。最終巻は怖いというよりも、せつなくて、あたたかくて。いままでの謎が全て解けたとき、涙。

読み終わって謎が解けた後、何度も装丁をめくりたくなります。最終巻に達するまでに怖い話が多いですが、感動したい人にぜひおすすめしたい本です。

大人の女性におすすめの小説・エッセイ本

大人になったからこそ、共感できる、そんな大人の女性におすすめの小説やエッセイ本を、個人的な感想とともにまとめています。

嫌われ松子の一生/山田宗樹

タイトルの響きから、暗いイメージでなかなか興味が湧かなかったのだけれど、小説を読むとあっという間にその世界観に引き込まれました。

松子はほんのちょっとしたことがきっかけで人生がコロコロと転がっていく。ある事件がきっかけで教師を辞職、ダメ男と同棲、不倫、ソープ嬢になり、ヒモを殺害し自殺未遂・・・

そんな人生の中で変わらないのは松子の一途さ。誰かを愛して、誰かに愛されて、愛する人と一緒にいたい。ただそれだけ。

自分の気持ちに素直に動いて、周りなんかおかまいなし、もっとやりかたがあるでしょと言いたくなる行動もしているんだけれども、でもそんなところが不器用で切なく、可愛らしく思えてしまう。

映画にもなっていて、映画版のほうは、最初、独特の世界観に目をぱちくり。でも、最後まで見終わって素晴らしい演出だなって思った。小説で語られた「松子の一生」を見事に凝縮して、ポップに彩どられています。

50過ぎて、引き籠りで、たまに外でわめいて”嫌われ松子”と呼ばれていた松子も、元は普通の女性。松子の一生は、話だけ並べると悲劇的。

でも、ミュージカル風にキラキラさせることで、決して不幸せじゃなかったんだよ・・・ってことが伝わってきます。

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと/西原理恵子

大人になってからも、辛いこと、しんどいことを「我慢」している人はたくさんいる。「あたしさえ辛抱すれば」そう考える女性に対して、こう書かれている。

ひたすら「我慢すればいい」っていうのは、次の一手を打つことを、はなっから諦めてしまうこと。考えることを投げ出してしまうこと。心が折れてしまったら、逃げ出す気力さえなくしてしまう。

女性が幸せに生きていくための極意。大人への道を一歩踏み出す女の子だけじゃなく、”幸せ”に悩んでいる全世代の女性にもおすすめです。

ここは、おしまいの地/こだま

西原理恵子さんが好きな人は、好きだと思う。

本当は前作の私小説もとりあげたいところだけど、タイトルにNGワードが入っていて、あらゆる広告に影響を及ぼすため、ここでは控える・・・(ぜひ調べて欲しい)。

この本は自伝的エッセイとはいえ、小説を読んでいる気持ちになる多彩な表現力。あっという間に世界観に引き込まれました。

ここは笑うところ?自問自答しつつ、笑いが声として漏れてしまう。

かと思えば嫌な気持ち、感動、せつない、ほっこりと様々な感情を揺さぶられる。

1作目を読んだ次の日にすぐ購入した1冊で、すっかりファンになった。

壮大なストーリーのおすすめ小説

ジャンルをくくりたくない、くくれないってぐらい壮大なストーリのおすすめ小説を、個人的な感想とともにまとめています。

ジェノサイド/高野和明

本を手にしたときには、想像していなかった壮大な物語が待っていた。「謎」の解明と、日本・アメリカ・コンゴのそれぞれの軸がどう絡み合っていくのか。

先が気になり、ページをめくる手が止まらなくなった。久々に、読みごたえのある作品に出会え、読み終えた今は宝物を見つけた気分。

愚かな人間の姿に、いっそのこと滅んでしまった方が…とも考えてしまったが、せめてこの作品を読んだ自分は進化した人間でありたいと思わせてくれる。映画化などでより多くの人に知ってもらい、進化した人類が増えることを願わずにいられない。

屍鬼/小野不由美

「村は死によって包囲されている」人口わずか千三百、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。一人、そしてまた一人と村人が亡くなっていく。闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。殺人か、未知の疫病か、それとも…。

本格的に物語の真実が見えてくるのは後半から。「生きる」とは何か。「正義」とは何か。人は脆く、悲しい。

ホラーのようで深く考えさせられて、「帰属する世界を喪失した者の哀しみ」に、せつない気分が残る1冊です。

後半までが長いので、断念しそうになった人には、さくっと手軽に読める「漫画」をおすすめします!

魔性の子―十二国記/小野不由美

神隠しを体験した後、「危害を加えれば祟られる」と恐れられるようになり、孤独になっていく高里。彼の意思とは関係なく、報復は激しくなっていき、彼をとりまく環境はより厳しくなっていく。

こんなにも人が亡くなっていたとは…何度も読んだはずなのに、その凄惨さに戦慄を覚える。そして、10年ほど後に刊行された別の視点からの物語と繋がり、これほどの壮大なストーリを最初から全部考えていたのかという、作者の才能に。

高里の行く末に幸あることを願わずにいられない。

月の影 影の海―十二国記/小野不由美

70万部を超すベストセラー、十二国記のはじまり。

十二国記シリーズは、何度も繰り返し読んでしまいたくなる小説です。

「人間の弱さ」「人間の醜さ」というリアルがあり、愚かな自分を見つめ直すことができます。

現代から異世界へ。

何もわからないまま妖魔に襲われ続ける。

人にも、追われ続ける。

期待をする。裏切られる。

・・・人を信じられなくなる。

上巻は絶望の中で、読み進めるのが苦しくなります。

頑張って読み進めた分、下巻では心癒される展開が待っています。

社会派のおすすめ小説・エッセイ本

普段深く考えることのない社会のことを考えるきっかけとなる、おすすめ小説を個人的感想とともにまとめています。

空飛ぶ広報室/有川浩

3.11以降に追加された話「あの日の松島」を知り、読みたくなり購入。 登場人物のキャラクターが個性的で面白く、さくさく読み進められます。

TVのコメンテーターでも”自衛隊”に過剰反応する人は多い。 自衛隊員だって人間だから、否定的な反応や言葉には傷つく。そういう当たり前のことに気づかされます。

読了後に航空自衛隊HPにてリアルな広報活動の様子を知り、ほっこり。 登場人物のモデルになった隊員やこの本にまつわるエピソードも紹介されてました。こういう広報室の働きもあって、理解が深まっていくんだなとより実感。

新垣結衣主演でTVドラマ化もされ、こちらも名作です!

青の炎/貴志祐介

母親が問題と対峙しないことに対しもどかしさを感じ、母と妹を守るために完全犯罪を計画する少年のやりきれない思いに、なかなかページをめくる手が進まなかった。

頭脳明晰な高校生だけれど、少年であるがゆえの手落ちや、そして全てを自分で背負いこもうとする純粋さ。読み終わった後は、切なくて辛い気持ちになります。

ベイジン/真山仁

「原発に絶対はない」中国という地で文化の違いを感じながら、”紅陽原発”を実現するために数ある難題に立ち向かっていく、日本人技術者顧問の田嶋。

中国の強かさの背景を知ることのできる1冊でもある。そして世界と交渉していくには、日本人の感覚のままではダメだということも。 裏には必ず、それぞれの思惑がある。

いまこのときだからこそ、いろいろと考えてしまう内容でした。厳しく管理していた(はず)の日本で起きてしまったからこそ、多くの国に存在している現状が怖い。

オレたちバブル入行組/池井戸潤

ドラマ化され、高視聴率で誰もが知る作品となった「半沢直樹シリーズ」の第1作。

興味がない者にとっては難しいと思えるような内容を、読みやすく、かつ面白いと思わせる手腕がただただ、凄い。小説でも読むべし!

空飛ぶタイヤ/池井戸潤

赤松運送のトレーラーが走行中にタイヤが外れ、母子が死傷。 タイヤが飛んだ原因は「整備不良」か、それとも・・・。

信用を失うことの大きな代償が、次々に赤松運送の社長に訪れる。 それでも踏ん張り、社員を信じ、真相を究明していく。理不尽なことが多くて読むのも苦しく、でも早く救われて欲しくてページをめくる手が止まらなかった。

物事に対して真摯に取り組んでいるからこそ、信頼につながる。仕事に対する取り組み方、生き方も考えさせられた。

鉄の骨/池井戸潤

「ゼネコン談合」をテーマにした小説であり、 あまり馴染みのない話だけになかなか手が伸びなかった・・・が さすが池井戸潤。人物描写が巧みで、一気に物語に引き込まれた。

ストーリーは主人公である新人の平太が 「談合」に巻き込まれる展開で、少しずつ”談合が何故起こるのか?なぜなくならないのか?”ということを知っていく。 平太と一緒になって”談合は是が非か”ということを考えさせられた。

疾走/重松清

14歳の主人公シュウジが兄の犯罪を機に、人生が転がり落ちていく。少年が背負うにはあまりにも過酷で重苦しく、 時には目を背けたくなるほどの物語になかなかページをめくる手が進まなかった。

未成年は選べる選択肢が限られているがための、他に選択肢はなかったのかと思ってしまう、どうしようもないもどかしさ。そして登場する大人も、誰もが弱く、つながりを求めていた。

疾走のごとく駆け抜ける人生。一筋の光はあるものの、しばらくは重く心にのしかかり、深く心が沈んでいった。 時期を選んで読むことをオススメします。

ミステリー系のおすすめ小説

読んで面白かったミステリー系のおすすめ小説を、個人的な感想とともにまとめています。

ビブリア古書堂の事件手帖/三上延

古書が題材…ということで難しいかなと思って敬遠していたものの、売れているということもあり手に取ってみた。すると、あっという間に読みきってしまい、すぐに続編を求めてしまう面白さ。

キャラが立っていて魅力的であり、古書から読みとかれる謎が興味深い。人の手を渡った古い本には、本そのものにも物語がある。

登場した本もよみたくなること間違いなし。

告白/湊かなえ

愛娘を校内で亡くした女性教師が終業式のHRに、犯人はクラスの中にいると生徒達に告げる。「級友」「犯人」「犯人の家族」と各章で独白があり、全く先が読めず、時には衝撃の告白で締めくくられる。

手記を読むような面白さがあるが、それだけに本人が口にはしない、まだ見えていない”何か”があるのではないかという空白を感じることができる。

淡々として取り乱すことのない教師の様子との対比が怖くもあり、裁くことのできない未成年を復讐という形で、彼らがやったことはどういうことかを学ばせたのではないかと思う。

黒祠の島/小野不由美

―作家葛木志保が失踪。パートナーの式部剛は、彼女の履歴を辿り、 「夜叉島」に行き着く。聞き込みを続け、彼女はこの島にいると 確信した式部は彼女の捜索を続けるのだが・・・・・・。 そして、嵐の夜、逆さ磔にされた全裸女性死体が発見されたことを知る。 因習に満ちた孤島連続殺人の真相とは?―

「夜叉島」の信仰や伝説と深く関わり、その信仰や伝説を理解して いくことにより、少しずつ謎が解けていく。 ホラーの雰囲気があり、横溝正史の金田一耕助ものを思い起こさせます。 読みきった後、怖くてしばらく眠れなくなりました。

夜行観覧車/湊かなえ

高級住宅地に住むエリート一家で起きた、家庭内殺人事件。

遺された子ども達、向かいの家で暮らす家族の視点が交互に繰り返され、次第に真相が明らかになってくる。劣等感、嫉妬、自己嫌悪・・・人と比べることで誰しもに起こりうる、負の感情。その心の闇から自分の”何か”を守るために、時として様々な形で表面化する。

けれども、その表面化した部分の根底は、いくら想像したところで本人にしかわからないし、本人でも気づけていない場合がある。負の感情から表面化したものが連鎖し、少しずつ歯車が狂っていく。感情のリアルな描写にひきこまれた

少女/湊かなえ

幼い少女じみた悪意が戻ってくる「因果応報」。伏線がキレイに拾われていって、意外にスッキリ気持ちよく終わると思いきや、それで終わらせないラスト。

解説を読むと、また別の視点で最初から読み直したくなります。

ホラー・デスゲーム系おすすめ小説

ホラー・デスゲーム系のおすすめ小説を、個人的感想とともにまとめています。

クリムゾンの迷宮/貴志祐介

バトルロワイヤル×ゲームブック的なストーリー。見知らぬ土地で目覚め、生き残りを賭けたサバイバル・ゲームに巻き込まれ、ゲームクリアを目指す大人達。

「求めるものがサバイバルのアイテムなら東へ、護身用のアイテムなら西へ、食料なら南へ、情報なら北へ進め」 選択肢によっては、後に戻れないBAD ENDの道へ進んでしまう怖さ。運命の先が気になって手が止まらず、一気読みしてしまう面白さがあります。

自分に置き換えて想像しながら読んだら、まず第一ポイントに辿り付けない、もしくは第一ポイントからの選択ミス。グルルルル。

緑の我が家 Home, Green Home/小野不由美

表紙のイラストに騙されることなかれ。いまだに、読むときに気合が必要なゾッとする1冊。

ひとり暮らしをはじめたハイツ・グリーンホームは、近隣でも有名な幽霊アパート。じわじわと忍び寄る怖さ。けれど最後には切なさが残る1冊。

黒い家/貴志祐介

生命保険会社で働く主人公の若槻は、ある日、顧客の家に呼び出され、 子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。 顧客の不審な態度から他殺を確信し、独自調査に乗り出し、次第に悪夢に巻き込まれていく。

久々に”死んでいる人”よりも”生きている人”に恐怖を感じた一冊。とにかく怖くて、助かりたくて、一気読み。

天使の囀り/貴志祐介

読みはじめてしまったのを後悔。ぞわぞわと寒気がして、食欲も・・・。「怖い」というより、鳥肌がたつような「気持ちが悪い」1冊。

ネタばれすると面白みがなくなるので深くは触れませんが、グロいのが大丈夫な人にしかオススメできません。名作です。

鬼談百景/小野不由美

99話の怪談小話。どこかで聞いたことのあるような話もあり一話一話はそれほど怖くはないが、それがために、ふと、身近な場所が気になりはじめる。小さな頃のいくつかの経験を思い出す。カーテンの隙間を閉め、戸を閉め、何かしらかの視線をさえぎる。ゾロリとした嫌な感覚を残しつつ、100話目、残穢へ。

残穢/小野不由美

九十九の怪談を収めた「鬼談百景」の話とリンクする「残穢」。ルポドキュメンタリー風で「小野不由美」という作者を知っているからこそ、読み進めるうちにこの話は実話なのではないのだろうかという考えがよぎる。

深夜に本を読んでいる最中、気になる音が聞こえる。隣の部屋に、この音が発生しうる何かがあっただろうか。本を読むことで触れてはいけない穢れに感染してしまったのではないか…と、少しの物音でも背筋が冷える思いを味わうことができる。

悪の教典/貴志祐介

クラスの生徒全員を弑すまでに何があったのか。読みはじめたら、あまりにも理想的な先生。しかし、少しずつ片鱗が見え始め、過去の記憶も絡んできて、物語に深みが増していく。

ラストを迎えた後、学校はどうなったのか。同僚として働いていた先生達は?生徒達の反応は?様々なことが気になり、また別のストーリー、別の視点でこの物語の続きを読みたいと思った。

学びになるおすすめ小説・エッセイ本

おすすめの学びになる本をまとめています。

聞く力―心をひらく35のヒント/阿川 佐和子

阿川さんは対談番組でいつも楽しそうに話をしていて、様々なエピソードを引き出している。凄いなぁ・・・と思っていたので、本を手に取ってみた。

エッセイ本で、成功話だけじゃなくて失敗談もあるので、自分に重ねて”うわぁ”と思いだし反省をするきっかけに。話を聞く姿勢、意識して見直していきます。

21世紀の狼たちへ/落合信彦

衝撃的な熱さ!特に印象に残った言葉。 

『Don't cry!Just revenge.The best revenge isto live well.(アイルランドの古諺)』
『泣くな!復讐しろ。最高の復讐は幸せな人生を送ることだ』

悔しければ、幸せになれるように努力すればいい。自分は~だからと、そのまま腐ってしまうのはとてももったいないことだと思う。

おすすめの名作小説

おすすめの「名作」と呼ばれる小説を、個人的な感想とともにまとめています。

江戸川乱歩傑作選/江戸川乱歩

江戸川乱歩の名前は知っていたけれど作品に触れたことはなく、「ビブリア古書堂」をきっかけに手にしてみた。約90年前に書かれた作品と思えないほど、文体が魅力的で引き込まれていった。

猟奇的、恐怖、奇怪、妖しい・・・時には歪んだ人間の心理描写のある、様々な短編集を読むことができ、時代の雰囲気がよりいっそう世界観を際立たせている。

最後のどんでん返しがある作品も、”そう来たか!”と感嘆させられた。初期作品でこれなら、次なる作品でさらに面白い話に出会えるに違いない。

ノンフィクションおすすめ本

史実や記録に基づいたおすすめのノンフィクション本を、個人的な感想とともにまとめています。

散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道/梯久美子

「硫黄島からの手紙」を観て”どこまでが史実か”を知りたくて購入。硫黄島総指揮官である栗林忠道の人物像に迫るノンフィクション。

とても読みやすく、硫黄島で何が起きていたかという時系列もわかりやすい。最高指揮官だからこそ検閲を抜けて、家族に届いた率直な考えと、家族への愛情に溢れた手紙。

そして、勝機はなく米軍は5日で終わると予想していた硫黄島で、実際には36日にも及ぶ歴史的な激戦となり、敵将にも賞賛された栗林の戦略。栗林忠道という人物の魅力を存分に感じることができるが、同時に何とも言えない悲しさが残る。

沈まぬ太陽(3)御巣鷹山篇/山崎豊子

3巻だけでも一つの物語として読むことができる。 実際の航空機墜落事故がモデルとなっているが、あまりの重い内容、凄惨な描写に1ページ1ページめくる手がとまり、なかなか読み進めることができなかった。

何度も足を運び、たとえ一部分であっても愛する人を探し出したい。その遺族の想いに涙がこぼれる。経費の効率化を進めるあまり、会社のモラルが低下し、一番大切にしなければならない安全性が低下していく。

航空機に限らず、多くの乗客の命を預かる交通機関では2度と同じような事故が起こらないように語り継がれていくべきだと感じた。

拉致と決断/蓮池薫

”人ごと”だったことが、”自分ごと”として受け止められるようになる、せつない内容。

日本で日常を送っていて、気がついたら全く知らない異国へ。そして、家族が増えていく。厳しい現実の中で、苦しいほどに日本を想い、けれど家族のためにもそのことを表に出すことはできない。

”拉致の事実はない”その報道にも感情を殺し、日本人ということを知られないように行動する。いまだ残されている人達も、同じ想いでいるかもしれない。そう考えると、いまだ表に出せないことも多くあるのだろう。

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