期間限定キャンペーンで「移管したドメイン更新料もずっと無料!」というサービスもあるエックスサーバー。サーバー移転をこの機会にしようと思ったら、知識がないままのSSL(https)サイト移転では、さまざまな”つまづき”がありました。私の行った移転の手順を備忘録として。
無料SSLサーバー移転でのつまづき
私の場合は、WordPressサイトをロリポップからエックスサーバーに移転しました。(移転方法の参考サイト:ロリポップからXサーバーへ移転。初心者でも1日で完了した手順まとめ!/これしり)
エックスサーバーにデータを移行して、最初につまづいたのが「無効なURL」表示問題。エックスサーバーへWordPressインストール後「無効なURL」表示に困った話
DNS切り替え前にサイトが正常に機能することが確認できないと、まずいわけで。
結論としてhttpsにリダイレクトする設定をしていたために、移行したサイトの確認ができなかったのですが、httpsなしのURLでサイトを確認したところ・・・
※スライダー部分の表示
画像がいっさい表示されてない!新サーバーでは、まだSSL対応していないから?いや、でもDNS切り替えしてからでないとSSL対応できないし。困って、検索して見つけた情報。
SSLサイトを非表示期間なく移転する為に必ず必要なのは、そのサーバー会社が「SSLの持ち込みに対応しているか?」という部分です。(中略)移行期間中にhttpsへのアクセスにエラーが出る期間は、運が悪いと最大5日なんていうケースも考えられます。稼働中の無料SSLサイトの移転!httpsのままでサーバー移転する方法!
httpsへのアクセスエラーにより、画像が最大5日間表示されない可能性があるというのは、とても困る状況。
上記サイトでは、SSLの持ち込みが可能な場合の、無料SSLのままサーバー移転する手順を紹介してくれています。ですが、エックスサーバーへのSSLへの持ち込みは対応していません。
Q:他社で購入したSSLサーバー証明書の持ち込みには対応していますか?
A:いいえ。SSL証明書の持ち込みには対応しておりません。
当サービスでご契約のSSL証明書のみご利用が可能です。
SSL仕様 – よくある質問 | レンタルサーバー【エックスサーバー】
スムーズにhttps状態で移転するなら有料SSL契約がおすすめ
※こちらは古い情報となります。エックスサーバーでは、2019年8月6日(火) より無料独自SSL設定の追加時に、外部サーバーを使用したSSL証明書の発行が可能になりました。※
「画像の非表示なく、スムーズにhttps化するにはどうしたらよいのだろう」ともんもんと悩んでいても仕方がないということで、エックスサーバーのサポートに問い合わせをしてみました。
さまざまな質問に対し、1日以内にわかりやすい回答をくれるのが、エックスサーバーを選んでいる理由の1つです。
SSLサイトを「非表示期間なく」移転するために、教えてくれた方法は、2つ。
- 有料のオプション独自SSLであらかじめSSLの設定
- 移転元のサイトを「http」のサイトにし、移転後にSSL設定
無料SSLは所有者の確認方法が「自動認証(DNS認証、Web認証)」に対し、有料SSLは「メール認証、DNS認証」。
無料SSLと違い、メール認証も選べるため、DNS切り替え前にあらかじめSSL設定が可能になるのです。
”移転元のサイトを「http」のサイトにし、移転後にSSL設定”は、一時的にhttpになることでSEOにも影響しそうなので、安全な『オプション独自SSL』の方法をとることにしました。
無料にこだわらなくても、いちばん安い独自SSLは、年1,080円と安価です。
エックスサーバーでの独自SSL契約・設定手順
サーバー移転前(DNS切り替え前)のドメインで、SSL化したまま移転するためには、オプション独自SSLを契約して設定します。
1.移転前のサーバーでメールの設定をする
SSLの承認メールアドレスは、ドメイン名のものになります。サーバー移転前でDNSの切り替えを行っていない場合は、現在運用中のサーバーにて承認用のメールアドレスを作成し、承認メールを受信できるようにしておきます。
独自SSL設定時に選択できるアドレス形式は、以下のいづれかになります。
- admin@ドメイン名
- adminisrator@ドメイン名
- hostmaster@ドメイン名
- postmaster@ドメイン名
- webmaster@ドメイン名
2.独自SSLを申し込む
独自SSLの申し込みは、インフォパネルの「追加の申し込み」から行います。

規約を読んでチェックを入れ、次の画面に進むと、オプション独自SSLの「新規申し込み」が表示されます。

プランを選び・・・

対象となるサーバーを選択します。

申し込みが完了したら、支払いをするとSSL設定ができるようになります。
3.独自SSLを設定する
支払い後、エックスサーバーのインフォパネルのトップページに表示される「ご契約一覧」の中に、「SSL証明書」が表示されるので、「取得申請」から手続きをします。

手続きの際の「コモンネーム」とは、SSL暗号化通信を行うサイトのURLです。エックスサーバーでは、ひとつひとつの項目に記載例が書かれているので、難しくないはず。
認証方法「承認用メールアドレス」で、1.で設定したメールアドレスを選択し、「SSL新規取得申請を行う」をクリックすると、承認メールが送付されます。
4.メール認証を行う
「sslorders@securecore.co.jp」より、設定したメールアドレスに「 【重要】(コモンネーム名) SSL証明書承認手続きのご案内(ORDER #********)」といったメールが届くので、メール内のURLにアクセスし、”validation code”を入力します。
5.心配な場合はインフォパネルより状況を確認
メール認証後、私の場合は40分ほどでエックスサーバーより「【Xserver】SSL証明書設定完了のお知らせ」というメールが届きました。メールが届いた後、最大30分ほどでSSL証明書が利用可能となります。
進捗の状況に不安を感じた場合は、エックスサーバーのインフォパネル「ご契約一覧」の「SSL証明書」の項目にて、進捗状況を確認できます。

コメント
コメント一覧 (4件)
[…] エックスサーバーへSSL(https)サイトを移転する際の注意点 / Miyazaki Life […]
[…] もう一つのドメイン joytokey.net の方は、毎日多くの方が訪れてくれるので、ダウンタイムは極力さけたかったです。なので、事前に移行先のサーバにSSL証明書を導入しておく(上記方法3)方法を取りました。 とはいえ、DNSを切り替える前にSSL証明書を導入するのはそんなに簡単ではないようです。 レンタルサーバの業者によっては、SSL証明書の持ち込みに対応している場合があります。そのようなラッキーな場合は、「稼働中の無料SSLサイトの移転!httpsのままでサーバー移転する方法!」に詳しく方法が書いてあるので、やってみてください。無料でできます。 ただ、こちらの移転先(エックスサーバー)では、SSL証明書の持ち込み非対応でした、、、 その場合は、有料SSLを契約することで事前に導入することができました。有料SSLはメールを使った認証もできるためです。詳しくは「エックスサーバーへSSL(https)サイトを移転する際の注意点」をご参照ください。有料とはいっても年1080円で、エラーなく(精神衛生上ストレスなく)移行できるので、安いものです。 その後、ネームサーバを切り替えたのが前日の 22:30 頃。8時間経った翌日 6:30 でも、まだエックスサーバおよび自宅のネットワークではDNSが切り替わっていませんでした。 8:30頃(10時間経った頃)、ようやくスマホのネットワークでは切り替わっているのを確認できました。証明書を元々インストールしていたので、もちろんエラーも無く無事にアクセスできた。ふぅ~、大成功です。 これが、もしも事前にSSL証明書を導入していなかったら(方法1を取っていたら)と思うとゾッとします…。DNS切り替えをこちらで確認するのに10時間程度かかっており、かつその後無料SSLの手続きをしてもさらに時間がかかるため、トータルでは半日以上エラーが発生していた可能性があります。 結論 DNS 変更が浸透するのにかかる時間は最大24から72時間程度かかりうるので、jtksoft.net を方法1で移行したのが1時間弱で完了した今回はラッキーだったと言えます。SSL証明書なしの状態で移行すると、最悪1日から数日程度エラーになってしまう可能性があるので、大事なサイトを移転するときは、手間や多少の費用を惜しまずに、事前にSSL契約・導入しておくのを強くお勧めします。 […]
[…] エックスサーバーへSSL(https)サイトを移転する際の注意点 […]
[…] さい。 エックスサーバーへSSL(https)サイトを移転する際の注意点 […]